過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」
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982:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/10/02(日) 22:34:05.58 ID:zfGkbpcfo
 技術の享受と、下ごしらえが全て終わって解放されたのは夕方を回った頃だった。
 軽く溜息を吐きながら食堂へ入ると、そこそこに人数が集まっていた。

 花鶏、こより、伊代と央輝も。
 今日招いている人数には半分も及ばないけれど、十二分すぎる数だ。

こより「あ、ともセンパイ!そのエプロン、ともセンパイがつけてるとまるで新妻みたいですよ!」

智「あはは……これでも男にかわりないんだけどね……」

花鶏「新妻智ちゃん……ありね」

智「だから僕男だってば!?」

 まだ学園には女学生として通ってるし、正しく女のようだとよく言われるけれど。
 僕専用のエプロンを脱ぎながら、きょろきょろとあたりを見渡す。
 他にもいないかな、と思ったけれどやっぱりきていないようだ。
 そんな僕の姿を見て、伊代が軽く笑う。

伊代「あの子たちは、まだ来てないわよ?」

惠「そうだね、来ていたのなら僕が知らないはずがない。なぜなら僕は、この屋敷を知り尽くしているからね」

 少しだけ驚く。そんなに顔に出ていただろうか?
 そんな心を見透かしたように、央輝は溜息を吐いた。

央輝「オマエはわかりやすすぎだ。それでよく呪いを守り抜けたな」

智「それは僕もそう思うよ」

 何度かバレたりはしてたんだけどね……
 それは言わないでおこう。


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