過去ログ - 御坂「名前を呼んで
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13:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/05(水) 22:12:20.74 ID:fTbLwVYo
そうか。学校からそのまま来てくれたんだっけ。そりゃあご飯食べるヒマもないわよね。

よくよく考えてみれば私も昼食を食べていない事に気付いた。
そう意識した途端に耐え難い虚無感が私の内側から苛み始めた(意訳:おなかすいた)。

思えば朝も簡単に済ませてしまっていた。
私の頭の中はその日の午後の予定でいっぱいで(今まさにこの状況の事だ)ろくに食事が喉を通らなかったというのもある。
ルームメイトの下級生に酷く心配されたのだけどあの子の過剰なまでの反応はいつもの事なので適当にあしらうのも慣れたものだった。
それがあまりにいつもの事だったからか、私は無意識に処理してしまって彼女の言にまったく耳を貸さなかったのだ。

「それに……」

と、目の動きだけで辺りを見回しアイツは若干声を抑えて、口の横に右手を立て私に囁く。

「そろそろ周りの視線が痛いんだけど……」

そう言われてようやく私は周囲の雑踏の様子に気付いた。

辺りの人々は何やら生暖かい眼差しを私たちに向けていた。
時折殺意の込められたものも混じっている気がするのは気のせいだろうか。
ともあれ、好奇の視線が一斉にこちらに向けられていた。

……うん。

次の瞬間、私はアイツの手を引っ張ってその場から逃げ出した。


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