237:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/31(月) 23:37:14.14 ID:cCWBBsH5o
彼と彼女が共に動けばそこに何らかの物語が発生するのは必然。
相互作用として確実に物語が生じる。それが『主人公』というものだ。
しかしこの日に限っては邪魔者でしかない。
舞台に彼らは登場を許されない。配役表には存在しない。
滑稽劇でも悲恋劇でも存分にやればよかろう。ただしそれは別の幕で。
ほんの二十四時間程度時間をずらせばよかったものを、どうしてよりによってこの日なのか。
どれだけ役者が素晴らしかろうと上演中に真横で演られればただの邪魔にしかならない。
そう、この日。日付が最悪だ。
この時以外には絶対に起きなかった例外中の例外。
『主人公』だったはずの二人が勝手に舞台に上がってきて。
他の役者など省みず、二人で全てを完結させた。
『主人公』が登場すれば彼らを中心に物事は進められなければならない。
これは物語の普遍条理。そうでなければ物語として成り立たない。
だが思い出してほしい。この物語に冠された題字。あの四文字。
この物語の、主人公ではないにしろその結末には彼女こそ必須。でなければああは名乗れまい。
そこに割り込んできた四文字。それもまた対比。しかしそれらは紛れもなく対であり。
片方が終わればもう片方も終わらざるを得まい。
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