253:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/02(水) 01:10:44.98 ID:v39FFWdbo
麦野は正直なところ落胆していた。
彼女自身に匹敵する対価が何かと期待しれいれば。
対価どころではない。これは脅迫だ。
巻き込まれたくなかったらという文句は暴力そのものだ。それはもはや交渉ではない。
強盗。いや、この場合自分が天秤に掛けられているのだから強姦と言った方が正しいか。
しかし。
「お断りよふざけんな。私を舐めんのも大概にしろ」
確かに麦野では垣根に対抗できないだろう。
だが、だからといって大人しく巻き込まれ吹き散らされてやる道理もない。
麦野とて超能力者。正面切って相手取る事は無理にしても余波から自分の身を守る事くらいできる
「んなもん知るか。勝手に暴れて勝手に死ね」
それにこれはプライドの問題だ。
交渉の余地はない――どちらから見ても、だが――としても頷く首は自分のものだ。
手折られる花にも相手を選ぶ権利くらいあるだろう。
麦野沈利は黙って犯されるほど安い女でもない。
たとえ無理に手を伸ばしてきたところで棘の一つくらいは覚悟してもらわねば。
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