過去ログ - 御坂「名前を呼んで
1- 20
333:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/12(土) 18:13:20.05 ID:Gg00LIP8o
(くっそぉ……体力仕事は私の役じゃないってのに)

心中でぼやきながらフレンダは足を止めない。
足の速度は明らかに落ちているが背後の機械猫は一定の距離を保ったままだ。
しかし少しでも気を抜けば距離を詰めてくる。結局のところ彼女は常にその時の最大速度で走るしかなかった。
相手は恐らくこちらを疲弊させようとしているのだが……だからといって追いつかれたらどうなるのかは想像もしたくない。

そもそも相手の目的すら不明だ。
研究所の中央管制室のような部署を制圧し、施設全体のコントロールを奪ったところまでは順調だった。

直接の戦闘は得手ではないとはいえ彼女も暗部組織の一員だ。一般の研究者が束になったところで太刀打ちできるはずもない。
通気口経由で遅効性の催眠ガス(もちろん無色無臭)をプレゼントしてやった。体が重いと気付いた頃には夢の中だ。

この手の薬品に関しては学園都市は凄まじい技術力を誇る。
明らかに兵器にしか使えない代物を簡単に製造してしまうあたり薄ら寒いものを覚えるが、何にせよ彼女には関係のない話だった。

解毒薬は予め摂取している。そうして悠々と正面から管制室に入り、さて仕事を始めるか、とコンソールに向かったところで。

彼女に遅れるようにして、自動ドアからこのロボットがのそりと現れた。
そこから先の展開は……まあ分かるだろう。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
751Res/479.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice