353:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/15(火) 02:05:05.43 ID:68rLWNoto
両手を挙げ無害を示した少女にフレンダは思わず足を止める。
――どういう事だ?
疑問が浮かぶが、問い質すよりも早く、背後に金属質の足音が迫った。
「っ――!」
振り返る。背後の獣型ロボットは足を止めていない。速度をそのままにこちらに突っ込んできた。
もたげられた象の鼻のようなセンサー。
その先端が細く割れ、一センチに満たないほどの針が突き出した。
「しまっ――!」
回避しようにももう遅い。危険を察知した時にはもう数メートルの距離もなかった。
自身に『心理掌握』を用い真っ当な反応速度よりも早く行動を起こそうとするが、それでもなお遅すぎた。
ロボットは一直線にフレンダに突進し飛びかかり、前足を両肩に掛け押し倒した。
視界がぐるりと回転する。
背に激突する衝撃に一瞬目を瞑り、再び開いた時には目の前には天井と、金属で形作られたのっぺりとした顔があった。
ぐねりと蛇のようなセンサー部が構えられ。
直後、短い針の飛び出したセンサーの先端を首筋に叩き込んだ。
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