過去ログ - 御坂「名前を呼んで
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381:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/02/25(金) 02:40:08.77 ID:frP9IS9io
そうして、どれくらいの時間が経ったのか。
体中に浮かんだ冷や汗のじっとりとした不快な感触に浅く呼吸を繰り返しながら目を開く。

そこには中身を失った服が無造作に纏まって積み上げられていた。
微かに赤く染まったような錯覚を伴う白衣は博士の羽織っていたものだ。

しかしよく見れば――中身はあった。
ただそれは白衣と同じ色をしていて、ぱっと見ただけでは気付きにくかっただけで。

「…………」

白衣に埋もれるように見える白骨を一瞥しただけでショチトルは視線を逸らす。

「さて……と」

まったく気が重い。
死体とも呼べぬような無惨な末路もそうだが、当面の問題は。

「確かに、女の細腕で人を一人抱えるのは確かに骨が折れる。やる前から挫けそうだ」

物憂げに呟き、腕の中の金髪の少女を見下ろし溜め息を吐いた。



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