40:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/09(日) 15:09:14.65 ID:ebftp9go
突然の事に私の思考は完全に停止してしまった。人間テンパると本当にフリーズしてしまうのだ。
いつものように可愛らしく悲鳴を上げる事はおろか声の一つ、身動き一つの反応すらできなかった。
どうしてそんな顔ができるのか、アイツはなぜかとても優しげな表情で私に微笑んでいた。
何よ、アンタも今日はちょっとやりすぎなんじゃないかしら。
普段はそんな事絶対にないのに今日に限ってアイツはいつも以上に私にそんな顔を見せている。
「行こう」
アイツは短くそう言って、そして私を引っ張って歩き始めたのだ。
「え? ちょっと」
この時になってようやく私は声を発することができた。
アイツの意図も掴めぬまま私はなすがままにアイツの後についていく事になり、そして。
あろう事かアイツはペットショップの自動ドアの前に立ち、こちらを振り返った。
その意味が分からないほど私は愚かではない。店内に入ろうというのだ。
「アンタ、聞いてなかったの? 私は……」
「大丈夫」
私の言葉を一言で切って捨て、アイツは頷いた。
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