469:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/18(金) 22:31:38.82 ID:pN86/G7wo
「……査楽」
黒夜の視線は既に浜面を向いていない。
「あの子は私がやる。アンタは滝壺ちゃんをよろしく」
「彼は?」
「アンタなら瞬殺できんでしょうが」
舐められたものだな、と浜面は思うが、自身が無能力者である事は変わらない。
ここで何か突然に新たな力に目覚めるとか、そんなご都合主義のマンガじみた展開は望むべくもない。
浜面の武器は己の体と、頭と、ポケットの中のツールナイフが精々だ。
たったそれだけで浜面は高位能力者に立ち向かわなければならない。
「絹旗」
浜面の呼びかけに絹旗は視線を黒夜に向けたまま頷く。
「黒夜海鳥は私がやります。彼女は私と同じ――窒素を操り武器とする能力者ですから」
なるほど、と浜面は心中で頷いた。
『暗闇の五月計画』――彼女たちの言っているそれは要するに彼女たち自身がその身で受けてきたものなのだろう。
それがどんな内容なのか浜面には分かるはずもないが――この際内容の非人道性はさておき――黒夜海鳥が『成功例』なのだとしたら。
対抗できるのは同じく『成功例』である絹旗最愛でしかないのだろう。
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