過去ログ - 御坂「名前を呼んで
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482:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/20(日) 01:55:29.65 ID:gdbxis4eo
「づァっ――!!」

真正面から『窒素爆槍』の刺突を受けた絹旗はそのまま後方に吹き飛ぶ。
一瞬で数メートルの距離を飛び、そのままノーバウンドで壁に激突した。

「絹旗っ――!」

浜面が叫ぶ。

しかしそれは届かなかった。
壊滅的な音が響くと共に建物自体がびりびりと悲鳴を上げ振動し、叫び声が掻き消される。
壁面に大きなクレーターを刻み付け、粉塵が跳ね上がり濛々と立ち込めた。

その煙の中から絹旗が、ゆっくりと、歩いて姿を現す。

無傷だ。だが――その顔は苦しげに歪み、吐く息も若干荒い。

彼女の様子に黒夜はまた破裂するように嗤うと口の端を吊り上げた。

「確かに『窒素装甲』には私の『窒素爆槍』でもまともにダメージ入らない。
 攻撃も衝撃も全部受け止められちまうだろォよ。……でもさァ――」

とん、と軽く地を蹴ったと同時、黒夜は両手を背後に向け、窒素を高速で噴射しブースターとして絹旗に一足で迫る。

噴射は一瞬。反動を利用して前方へ跳ね上げられた両手は絹旗に向けて突き出される。

「――アンタ自身はただの、生身の中学生だ。いくらなンでも慣性の法則には逆らえねェだろォ?」

即座に演算を終了させた黒夜の形成した、長さおよそ三メートルの窒素の槍が絹旗に向かって爆発した。


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