過去ログ - 御坂「名前を呼んで
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517:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/03/28(月) 03:02:34.44 ID:HzsBRm/Uo
だが麦野との連絡を取る術がない。
携帯は通じず、他の連絡方法も持っていない。

下働きである浜面には緊急用の連絡手段が与えられていない。
そもそも彼女たちにしても連絡手段が潰されるのは想定外だったのだろう。

どうせそのような事態に陥ったとしても個々の能力で打開できる。そう高を括って慢心していた感も否めない。

チームワークを最大の武器にする『アイテム』だからこそ各個撃破が最大の弱点であり、
そこに付け込まれたのはリーダーである麦野の落ち度でしかないのだが今言っても仕方がない。

麦野は元より『アイテム』の面々は肝心の所で詰めが甘い傾向がある事は何となく察していた。

目に見えてそれが強いのはフレンダだが(この前『仕事』の後片付けをしていたら彼女の仕掛けていた爆弾に危うく吹き飛ばされそうになった)他の三人も浜面からしてみれば大して変わらない。

タイトルからしてC級臭がぷんぷんするホラー映画を嬉々としてレンタルしてきた絹旗は手持ちのプレイヤーでは形式に対応しておらず再生できなかった事に嘆いていた。
(なぜか浜面が学園都市中のレンタルショップをハシゴする破目になった)

紅茶に砂糖と間違えて塩をしこたま投入した滝壺は口を付けて吐き出していた。
(なぜか浜面が淹れ直しを要求された上に出したものも不味いの何だのと文句を言われ続けた)

セーフハウスのソファで寝こけていた麦野を起こそうとしたら寝惚けた彼女に抱きつかれた事もある。
(なぜか浜面が直後に完全に目を覚ました麦野に意識が飛び駆けるほど殴られた)

そんな事を思い返しながら浜面は鉄火場にも関わらず笑みが浮かんでしまうのを堪えられなかった。


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