616:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/04(水) 02:18:05.15 ID:q7f1XTxVo
査楽の持つ空間移動能力の前では逃走は無意味だ。だからこそ麦野を探していたのだが。
迷う。
このまま即座に逃げるべきか。
査楽の能力は追いかける事はできても追いつくことはできない。
逃げ続ける限りは追いかけてはこれない。
そしてもう一つの選択肢。
査楽は即座には動けない。回復には時間が掛かる。
果たしてあと何秒か。分からないが……彼をこの場で排除すれば麦野の位置を確実に確認できる。
彼女と合流できれば大きなアドバンテージとなる。
監視カメラを探せばフレンダの位置も特定できるだろう。
好転する可能性を捨て現状維持か。
それとも危険を冒して博打に出るか。
迷っている時間はない。一瞬のうちに決断しなければならない。
そして……。
「くっ……!」
心の中で滝壺に謝る。
浜面の選択した手は逃走だった。
麦野、フレンダ、そして絹旗。
浜面は己の分を弁えている。何人もに気を回せるほどの頭も力もない。
今彼に求められている事は全力で滝壺を守る事だけだ。
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