62:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/15(土) 20:09:17.36 ID:i9Jg8O//o
「あー、うん……そうね……」
少し考えて、それからふとした悪戯心が浮かんだ。
私の表情に何やら不穏なものを感じたのだろう。アイツの顔が若干引きつる。
「ねえ」
私は最高級の、もう投売り同然特売セールな現品限り特別ご奉仕の笑顔をアイツに向けて、とびっきりの美声で言ってやった。
「ゲコ太が一人で寂しそうなの。だから、ね、買って♪」
「……オマエ、そんなに俺の財布を圧迫したいか」
うん。なんとなくその返事は想像付いてた。私とは対照的にアイツは凄い嫌そーな顔をしてる。
(……あれ)
なんとなく想像付いてたのに。
どうしてだか私の心には何か小さなトゲが刺さったような違和感……というか、言葉では表せないような妙な気配があった。
よくよく注意しなければ分からないしこりのような、そんな小さなわだかまり。その正体が何かと一瞬考えて。
751Res/479.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。