705:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga !orz_res]
2011/05/19(木) 00:29:28.30 ID:94ORHbbso
あえて大通りではなく路地裏を駆ける。
祝日の街は人通りが多い。人の波を掻き分けて走るのは容易な事じゃない。
今日は一〇月九日。
学園都市の独立記念日だ。
「――こっち!」
辺りの地図はGPSマップを表示しているPDAから画面を直に取り込んで頭の中に投影している。
どれだけ入り組んだ道だろうと迷いはしない。
音はもう空気の振動を感じさせるほどに大きくなっている。
花火でも打ち上げているのだろうか、などと平和な事は考えられない。
こんな物騒な音を立てる花火があるのだとすれば世界はもう少しマシに動いている。
きっと能力者同士の戦闘だ。
それもただの能力者じゃない。
私と同じ――超能力者。
この街に、この世界に七人しかいない最高位の能力者。
きっとそのうちの二人だ。
そしてその片方が誰かはなんとなく感じられるのだ。
具体的に何か確信を持って言えるわけじゃない。
でも虫の知らせというか電波を受信したというか。
肌がピリピリとその気配を感じ取る。
アクセラレータ
――――超能力者第一位、『一方通行』。
私と、そしてアイツに深い因縁があるあの白髪の超能力者。
きっと最強と称される彼が戦っている。
でも、だとしたら。
その最強とやらに勝てるのはアイツしかいない。
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