過去ログ - 佐天「世に鬼あれば鬼を断つ。世に悪あれば悪を断つ。」
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881: ◆JZzNmabVtI[saga]
2010/12/04(土) 21:13:47.09 ID:OS/Ax1co

<御堂!聞こえておるか!?>

「!!」
以下略



882: ◆JZzNmabVtI[saga]
2010/12/04(土) 21:23:40.85 ID:OS/Ax1co
<御堂!何をしておるのだ!?>

私の思考を断ち切るように、正宗の声が割り込む

その口調からは、正宗の憤りがありありと伝わってくるようだ
以下略



883: ◆JZzNmabVtI[saga]
2010/12/04(土) 21:31:23.56 ID:OS/Ax1co
<すぐにそちらへ向かう!御堂、急いでその場から――>

離れろ、とは言わなかった

正宗もこの状況が危険であることを認識している
以下略



884: ◆JZzNmabVtI[saga]
2010/12/04(土) 21:41:12.91 ID:OS/Ax1co
だが、そこで私はある違和感に気が付いた

(あれ?私……)

あれだけ乱れていた動悸が和らいでいる
以下略



885: ◆JZzNmabVtI[saga]
2010/12/04(土) 21:55:08.26 ID:OS/Ax1co
考えてみれば

いや、考えなくてもわかることだった

ただの無能力者にすぎない私が、なぜ能力者と戦うことができたのか……
以下略



886: ◆JZzNmabVtI[saga]
2010/12/04(土) 22:10:13.15 ID:OS/Ax1co
(でも……)

手が白くなるほど力を込めて、ギュッと握りしめる

今までの私ならば、ここで止まってしまうかもしれない
以下略



887: ◆JZzNmabVtI[saga]
2010/12/04(土) 22:20:02.81 ID:OS/Ax1co
<御堂……>

「心配しないで、私だって――」

私が弱い存在なのなら、相応しくない存在なのなら
以下略



888: ◆JZzNmabVtI[saga]
2010/12/04(土) 22:23:56.69 ID:OS/Ax1co
<だが御堂!!>

なおも正宗は何か言おうとするが、私の決意が固いことを感じ取ったのか、押し黙る

<ええい!この頑固者め!吾も急いでそちらへ向かう!それまで決して無茶をするで
以下略



889: ◆JZzNmabVtI[saga]
2010/12/04(土) 22:30:16.62 ID:OS/Ax1co
先程とは打って変わり、落ち着いた態度で眼前の敵を注視する

(ナイフの刃渡りは……)

目算だが、十数センチといったところだ
以下略



890: ◆JZzNmabVtI[saga]
2010/12/04(土) 22:36:02.98 ID:OS/Ax1co
敵の一挙手一投足まで見逃さないように、集中する

すでに私の中にあった恐怖心は跡形もなく消え去り

周りの喧騒が遠のき、この場には私と眼前の敵しか存在していないかのようにさえ感じる
以下略



891: ◆JZzNmabVtI[saga]
2010/12/04(土) 22:49:03.82 ID:OS/Ax1co
それは私にとって、とてつもない僥倖だったろう

混乱の最中にあった時に襲いかかられていたら、それこそ手も足もでなかった

以下略



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