12:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/08(土) 16:18:27.25 ID:JeVAPgDO
そして翌日。
授業は睡眠時間と言わんばかりに惰眠を貪っていると、昼休みを告げるチャイムが鳴り響いた(さすがに教科、担当する教師にもよるが)。
「ふあ…昼休みか」
んんっと両手を天井に向けて伸びをすると隣から声がかかった。
「カミやーん、んなに授業中寝まくるから補習というツケが回ってくるんだにゃー」
「ふっ、何を言う土御門。いい天気!優しく身体を抱き締めるお日様の光!そして何よりも子守唄のような教師の声!窓側の席に座ればその魔翌力が分かるぜ」
「それは否定できないんだにゃー」
自慢できないことを胸を張って言う上条にそれに賛同する土御門。実際に彼の目も寝起きしたみたいに赤い。
「ま、ボクは窓側じゃなくても寝るんやけどなー」
そう乗ってきたのは上条の斜め前、土御門の前の席に座る青髪ピアスだった。彼の目も彼らと同じように赤かった。
「全く貴様たちは。小萌先生の泣く姿が目に浮かぶわよ」
呆れたように三人に声をかけてきたのは吹寄という女子生徒で、このクラスの学級委員長だった。
「なっ、それはアカン!でも泣く小萌てんてーもええんやろなぁ」
しみじみと虚空を眺め、ニヤニヤし出す青ピは放っておこう。これがこのクラスの暗黙の了解になっていた。
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