27:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/08(土) 20:43:47.58 ID:JeVAPgDO
御坂妹と話す内容は割りと決まっている。御坂妹の飼い猫である「いぬ」か、彼女のオリジナル、美琴の話であった。
「最近お姉様とどうなのですか?」
「ん?御坂とか?いつも通りだぞ、昨日も一緒に飯食ったし」
その言葉にピクリと眉を釣り上げ、御坂妹は上条の横顔に目線を移した。
「それは聞き捨てなりませんね、とミサカは内心お姉様ずるいぞあんちくしy……ゲフンゲフン」
「ん、ああ、美味かったもんな、あのお店」
御坂妹の言葉に冷や汗を掻きつつ答える上条。しかし残念かな、彼の思っている事と彼女の思っている事のベクトルが違う。
「今度行ってくればいいんじゃないか?御坂と」
「……ソウイウコトジャナイ、トミサカハ……」
これが上条なのだ。もう慣れてしまった(慣れちゃいけない)彼女はシクシクと心の中で泣いた。彼の方から視線をずらし、何やら諦めたような呆れたような表情でボソボソと御坂妹は呟くが上条はそれを敢えてのスルー。
お姉様も自分も前途多難すぎるなと心に思いつつ、肩を落とす。もう一気にいっちゃえと意気込んだ御坂妹は再び上条に視線を戻し、ガシッと上条の肩を掴んだ。
……心なしか、無表情のはずが上条にとって、憤怒の様な表情に見えたのは気のせいだろうか。
「そんなに美味しかったのなら、ミサカも連れていって下さい」
「あ、ああ、だから御坂と……」
「ミサカはあ・な・たに言っているんです」
「お、おお…」
肩を掴まれた事と、その迫力により上条はドキドキ2%ビクビク98%でその勢いに押されるしかなかった。
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