757: ◆LKuWwCMpeE
2011/02/07(月) 00:40:09.23 ID:3y0709oDO
「当、麻………………?」
上条の深い優しさ、呼んでくれた名前、そして悲しみの含んだ声が美琴に届く。
美琴は瞑ってしまった目を開けると、上条はもう近くにはいない。
この建物の入り口にて、まるで逃げるかの様に走っていく上条の背中が見えた。
…………その背中は、悲しげに寂しげに見えて、泣いていたかの様で。
「当麻………………!」
自分は…………彼をまた拒絶してしまったのか?
優しく声を掛けてくれた彼に対して、化け物の様に思ってしまったのか?
あれだけの人に対して底抜けに優しい彼が、こうなった事態に誰よりも自分を責めてしまう少年なのに?
何よりも、彼を愛していたのに?
「当麻……当麻っ!!」
「みこと………………」
「いや…………私……いや……そんな、当麻…………!!」
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