889: ◆LKuWwCMpeE[sage]
2011/02/09(水) 23:23:49.93 ID:kI7EFVyDO
「早いじゃねーか。もしかして待ってたか?」
「うん。でも当麻だって早いじゃない」
今日は暖かいとはいえまだ冬、特に朝は冷たい風が吹き付く。
待たせてしまっていた事を上条は申し訳なく思っていた。
「いつから来てたんだよ?」
「でも、私も今来たばっかりよ」
待ち合わせのテンプレとも言える言葉を告げる美琴。
その言葉を素直に受け止め、上条はそっかと笑った。
実の所、今より更に三十分ほど前に来ていたのは美琴だけの秘密だ。
「何だか今日は楽しみでな、ちょっと早く家、出ちまった」
そんな彼と同じ気持ちだった事が、美琴は嬉しかった。
だから、キュッと手を握る。
「………………美琴。本当は随分前からいたんだろ」
「ふえっ!?」
まさかバレるとは思わなかったけど。
960Res/577.70 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。