過去ログ - 魔王「武器を下ろせ。お前と戦う気はない」その2
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36: ◆JbHnh76luM[saga]
2010/12/22(水) 20:35:57.22 ID:ppc17MUo

― 王都 宿屋 ―


勇者「何があったんだ? 身体の再生に失敗したのか?」

女「魔王城の結界はどうしたの?」

メイド「前魔王が復活したのですか?」

卯「え、えっと、お茶淹れますね」

魔王「全員落ち着け。ちゃんとイチから説明する」ギューッ

勇者「説明してくれるのは嬉しいが、なんでずっとくっついてるんだ?」

魔王「長い間離れてたであろうが。公平性を期するためだ」

女「魔王が居ない間は私は何もしてませんでした!」ギュー

勇者「お前もかよ……」ゲンナリ

メイド「あらあら。魔王様がそのお姿ですと親子のようですね」ニコニコ

魔王「む、それもやぶさかではないが、やはり親子というのは不満だな」ムム

女「かわいいですねー」ナデナデ

魔王「やめんか。おちょくるな」プンスカ

勇者「いいから説明っ!」

魔王「忘れておった。身体の再生は完璧だった。再生後、さぁ身体に入ろうと思った時、正体不明の何者かの襲撃を受けたのだ」

メイド「それが、前魔王だったのですか?」

魔王「厳密には怨念のようなものだな。前魔王の記憶はほとんど持っておらぬ。破壊衝動のみが何らかの原因で精神世界に残ってしまっていたのだろう」

勇者「かなり大変な事だよな、それ」

魔王「緊急事態だ。至急黄、碧と合流し、対策を練らねばならん」

女「黄将軍さんはこの街に逗留してるんだよね?」

メイド「はい。王宮に行けばどこに居を構えておられるかすぐにわかるかと」

勇者「問題は碧さんか。魔王城に残ってたはずだよな?」

魔王「そのはずだが、私はこの仮の肉体を創るのに残っていた魔力を全て使ってしまって魔力探知が全くできぬのだ。蒼息子と会ったのは幸運な偶然に過ぎん。ところで、蒼息子はどうした?」


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