過去ログ - 魔王「武器を下ろせ。お前と戦う気はない」その2
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◆JbHnh76luM
[saga]
2010/12/26(日) 01:13:32.19 ID:3rRPT2Eo
― 王立大学院 学院長の部屋 ―
メイド「お邪魔しますわね」
魔族賢者「ね、姉さんっ!」ガタッ
メイド「良い部屋ですわね」フムフム
魔族賢者「帰ってきたとは聞いてたけど……わざわざ来てくれたの?」
メイド「あら、できの悪い弟が来ないから『わざわざ』出向いてきたのですよ?」ニッコリ
魔族賢者「ゴメンナサイゴメンナサイゴメンナサイ」ガタガタブルブル
魔王「メイド、それくらいにしておけ」ヒョイ
勇者「相変わらず酷い扱いだ」
女「だから普通だってば」ヘーゼン
卯「は、はじめまして。卯と申します」ペコリ
魔族賢者「みなさん、おかえりなさいませ。卯さん、初めまして。当学院の責任者をさせていただいております、魔族賢者と申します」ペコリ
メイド「忙しそうですね」
魔族賢者「はい。色々とやりたいことや、やらなきゃいけない事が多くて……ご挨拶にも行けなくて申し訳ございませんでした。魔王様、そのお姿になった経緯はお伺いいたしました。現在賢者Aのグループが王軍と魔王軍の精鋭と共に魔王城に調査に向かっております。解析ができるようであればお力になれるかと」
魔王「危険な所まですまぬ。評判は聞いているぞ。活躍しているそうだな」
魔族賢者「そんなことはっ! 全て勇者様からお借りしている数々の貴重な品のお陰です」
勇者「あれ、寄贈したつもりだったんだけど」
魔族賢者「お申し出はありがたいですが、高価すぎるものですし、我々としては研究さえできればそれで満足です」
勇者「俺の家なくなっちゃったらしいから保管場所ないからなぁ……まぁ、思う存分いじり倒しておいてくれ。今度で良いんだけど、ちょっと確認したい物があるから見せてもらいたいけど、いいか?」
魔族賢者「もちろんです。厳重に保管しておりますのでいつでもおっしゃってください」
卯「研究費とかは国が出してくださるんですか?」
魔族賢者「はい。潤沢な予算をいただいていますし、魔族軍からも研究費をいただいております」
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