31:F8CZcuE0 ◆F/bQYgopwk[sage]
2010/11/23(火) 00:22:47.24 ID:qMbcQYc0
上条「いつ…って、今、八月の頭ですよね?」
八月の頭ということは、上条と五和は出会ってはいないことになる。
五和「そんな…。私の水に濡れて見えた透け下着も、お部屋で作らせていただいた手料理も忘れてしまったのですね」ガーン
上条「…なんか今、なにげなく凄いことを聞いたような気がするのですが気のせいでしょうか?」
逆に言えばこの三ヶ月の間、上条当麻と自分の間にかけがえのない絆が築かれたことにしても問題は無いはず。
五和「…ううん。駄目。そんな弱みに付け込むようなことをしたら自分が許せなくなる」
それ以前に、上条当麻の周りにいた人たちがそれを許すはずはない。純白のシスター、女教皇、元ローマ聖教のシスター達…。なぜか女性ばかりが頭に思い浮かんでは消えていく。
上条さんって、実はかなり女性に縁がある?
上条「えーっと、五和さん?」
五和「は、はいっ、なんでしょうか?」
幾分他人行儀に声をかけられて、内心落ち込みながらも、勤めて明るく返事をする。
上条「ええと、上条さんはいわゆる『記憶喪失』なのでありますか?」
五和「そ、そうなるかもしれません…」ショボン
上条「ちなみに今日は何月何日?」
五和「えっと、今日は十一月一日です」
上条「…そっか」
五和「…」
沈黙が訪れる。なんともいえない雰囲気の中、その静寂を破るように少女の腰の辺りから電子的な呼び出し音が聴こえてきた。携帯電話だ。
科学的にではなく魔術的に会話が可能となっているのだが、そのようなことは上条当麻に知る由も無かった。
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