過去ログ - ふと思いついた小ネタ(タイトル含む)を書き込むスレ5
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以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします
2010/12/12(日) 10:09:33.04 ID:caJgRM.0
香焼「なんで五和は教皇代理のこと、『建宮さん』って呼ぶんすか?」 五和「…」
五和は幼い頃、両親を失った。
まだ幼い女教皇(プリエステス)を凶弾から守る盾となっても幸福そうな顔をした両親を。
彼女はやがてとある家族に引き取られた。
そこには五和と少し年の離れた『さいじ』という青年がいた。
まだ広くはなかった五和の世界は、両親という大きすぎる存在を失い、新しい環境にも慣れることはできない。
新しく父となる予定の人は
「ゆっくり慣れてくれればいいよ」
少し年の離れた兄になる青年は
「五和が慣れるまでは『建宮さん』でも構わないのよな」
そう言ってくれた。
新しく母となる予定の人も
「これからはみんな『建宮さん』よ?」
笑っていた。
その翌日、新しい父と母は女教皇のため、爆風を防ぐ鎧となり、死んだ。やっぱり幸せそうだった。
こうして五和にとっての『建宮さん』は青年だけとなった。
『建宮さん』は優しかった。
泣いていれば慰めてくれた。悪いことをすれば叱ってくれた。落ち込んでいれば励ましてくれた。
結果として、『建宮さん』をますます兄として見られなくなった。
ある日、恋愛をしたことのない五和のために
「あの少年はどうなのよ?」
ツンツン頭の少年を紹介してくれた。
たしかに、その少年のことはそれから気になった。頭の片隅にはいつも彼がいるようになった。
でも。
自分が笑っているのはいつも『建宮さん』のそばだった。
(なんで私が『建宮さん』のことを兄さんとも教皇代理とも見れないのか。そんなのはわかってます。わかりきっています)
「…ひとりの男性としてしか見れないから」
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