過去ログ - 10666「これが超電磁砲……」2
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712:伊吹 ◆LPFQRD/rxw[saga]
2011/08/21(日) 00:29:57.12 ID:zRvmGtlAO
――――10666号、23学区の奥深く

10666「……随分静かだな。さっきの奴らで護衛は全員か?」

10666号が辺りを警戒しながら歩を進める。
15555号と合わせて索敵範囲は360度をカバーしていた。

15555「分からない……が、まだ単騎での護衛がいないとも限らないな。気を付けるに越した事はない」

一方通行のグループも大した発見は無いようだ。
ネットワークも酷く静かで、ノイズも聞こえない。
妹達の総意が、ネットワークの様子に現れていた。

ミコト『……近いわ。きっと13510号までもう僅かよ』

10666「そりゃいい。当たりを引けるなんてのは、選ばれた人間だけだからねぇ」

堅い空気に、あえて笑みを落とす10666号。
彼女にも分かっているのだ。
この場の空気が、徐々に雰囲気を変えていっているのに。

10666「魔力……なのかねぇ?」

フォース「正確ナ情報トハ言エマセンガ、AIM力場ノ類イデハナイヨウデス」

右腕の機械がその奇妙な雰囲気を分析しようと試みたようだが、結果は芳しくないようだ。

10666「……ん?通信……って事は、後衛からか?」

不意に震え出した端末を耳に当て、通話ボタンを押す。
端末から聞こえた声は、土御門のものだった。


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