過去ログ - 10666「これが超電磁砲……」2
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766:伊吹 ◆fJ3KTPFnIUC/[saga]
2012/02/20(月) 23:29:29.24 ID:STdUbT5AO
兵2「その人が命を落とすのなら、それはあってはならないのですよ」
兵1「おまえ……」
スーツ「は、はははっ!」
真剣な目付きの男性兵士とは裏腹に、スーツ姿の男は嘲笑した。
スーツ「ははは……いや、済まない。余りに可笑しくてね」
スーツ「それは即ち、愛、かね?」
スーツ「――だとしたら下らない。そんな不確かなモノを、自らの根幹として胸を張っているのか?」
スーツ「なんと蒙昧なことか」
兵2「下らないと決めるのは、貴方では無い」
スーツ「――下らないとも! 女なぞ自らの幸福を貪欲に貪る事しか知らぬのだからな!」
声を荒く、彼は言う。
下らないと決め付けたくて仕方の無いように。
スーツ「……確かに、私にも経験がある。一生を捧げても良いと思った女性がいる」
スーツ「私は働いた。彼女の為にと日々を犠牲にして働いたのだ」
スーツ「地位を獲り、名誉を得て、権力に手を伸ばした――全ては愛する者の為に」
スーツ「――だが彼女は裏切ったのだよ。この献身的な私を!」
スーツ「愛し合った日々に唾を吐き、小物の男の上で淫らに跳ねていたのだ……我ながら情けない」
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