355:第十六話 『聖天使ペタメイド』 ◆iH7bNFBwQs[saga]
2011/02/19(土) 23:39:01.53 ID:9ozMR/x50
無限の熱量を伴い閃光が放たれた。 必殺の一撃は一瞬の内に宙釣りにされたエイワスを飲み、
雲を割り、空の彼方へと吸い込まれていた。
魂まで燃やし尽くす熱量の中、エイワスは完全に消滅した。
「……終わったのね」
カナミンが大きく息を吐いて座り込んだ。
蓮の杖はプログラムを解除し、元の小ぶりなサイズに戻っている。
横を見ると、竜王も同じようにへたり込んでいた。 翼と頭の輪っかも消失している。
ほとんどの魔力を使い切ってしまった彼女らは、立っているだけでも辛い様子だった。
「ありがとう竜ちゃん。 あなたのお陰で助かったわ」
柔らかい笑みを浮かべるカナミンに、竜王はゆっくりと首を横に振ると、会心の笑みを浮かべた。
「あなたがいたから戦えたのよ。 ……ありがとう、カナミン」
「竜ちゃん……ありがとう。 大好きっ」
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