過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
↓ 1- 覧 板 20
115: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/01/19(水) 16:49:50.20 ID:YxMhfA4Uo
「? まあいいや。はい、これ」
「雑誌?」
桐乃はコンビニで一冊の雑誌を買ってきたようだ。
女の子が読むようなファッション誌。俺でも名前を聞いたことがある有名雑誌だ。
「ここ。このページ」
「うお……まじだったのか」
雑誌には流行りものの服を着てポーズを決める桐乃の姿があった。
隣で一緒に写っている子は友達だろうか。とても仲がよさそうに笑っている。
「はあ……おまえ、すごいやつだったんだな」
「当たり前でしょ」
ふふん、と胸を張ったかと思うと素早く俺の腕を絡めとる桐乃。
確かにすごい。確かにすごいが……こいつにできるんなら、うちの沙織にもできるんじゃなかろうか。
そう考えるとそんなにすごくないような……そうだ、忘れてた。うちの妹もやたらハイスペックだったな。
成績優秀、スタイルと顔の良さはスーパーモデル級。意識して見ることなんてないから忘れがちだけど。
「いいのか? そんな読モ様が俺なんかと腕組んで歩いてて」
おまえ、有名人なんじゃねえの? いろいろと困ることもありそうなもんだが。
さっきから感じる視線も、単に美少女と歩く冴えない男を羨むものだけじゃないのかもしれんな。
「いいのいいの。兄貴と歩いてたって何も問題ないっしょ?」
「いや、兄貴って……」
それはおまえの中での話だろ? 世間ではこれをデートと呼ぶんじゃねえの?
……いかん。意識したら緊張してきちまった。
そして、さっきから左腕に感じる柔らかい感触のせいか、俺のリヴァイアサンが覚醒しかけている。
くそっ、鎮まれ……鎮まるんだ。
533Res/332.38 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。