過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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13: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/01/12(水) 23:02:23.06 ID:KZdJ5BByo
あぁ……そうだったな。
桐乃ってやつは、メルルという子供向けアニメの大ファンにして妹もののエロゲ収集家。
黒猫ってやつは、マスケラという厨二アニメの信者にしてちょっと電波入ってる危ない子。
どちらも悪い奴ではないのだが、確かにガンダムとは縁遠そうだ。
補足しておくと、どちらも沙織に負けないくらいの超絶美人でもある。
「そうでした、それで思い出しましたわ」
「あん? まだ何かあんのか?」
「明日、家にきりりんさんと黒猫さんがいらっしゃいますから、お兄様も一緒に遊びませんか?」
翌日の日曜日。
昼食をすませ、リビングでだらだらテレビを眺めていると、ぴんぽーんとインターホンが鳴った。少し間をおいて、再び、ぴんぽーん。
誰も出る様子がない。
ちなみに親父は休日だってのに仕事。お袋は近所のおばさんたちとどっかに行った。
痺れを切らしたのか、訪問者は最終的にインターホンを連打する。ぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴぴんぽーん。
「そんなに連打するんじゃねえ。聞こえてるよ」
仕方なく俺はソファから重い腰をあげようとしたのだが、そこで、どたどたどたっと階段を駆け下りてくる声が聞こえた。でもって、
「お待たせして申し訳ござらん!お待ちしておりました!!」
絶対俺には言わないようなござる口調が聞こえてきた。
今日の沙織の服装は、「オタク」と聞いて思い浮かべるイメージそのもの。
これがあの妹とはなかなか信じがたいものである。
そうか、今日は沙織の友達が遊びにくるんだったな。
沈ませかけた尻を再び持ち上げ、玄関に顔を出す。
「いらっしゃい」
「あ、地味兄貴」
「……っふ……よくぞここまでたどり着いたものね……褒めてあげるわ」
会うなりこれだ。こいつらは遠慮とか思いやりって言葉を知らないの?
黒猫に関してはそれ言いたかっただけだろ。たどり着いた側が何言ってんだ。
「それでは早速拙者の部屋に行きましょう!」
そういうと、桐乃と黒猫を引き連れて階段を上っていく沙織。
俺はがっくりと項垂れながら来客者御一行を見送る。
「もう既に疲れた。……こんなんで半日もつのか?」
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