過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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141: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/01/23(日) 18:46:03.62 ID:NZgMtXqQo
「高坂……京介さんですね?」
「えっ?」
少女は未だ俯いており、顔は見えない。
え……お、俺に用があるの? いや、それ以前になんで俺の名前を?
頭の中にいろいろな疑念がうずまく。
ひょ、ひょっとして俺に一目ぼれしちゃった女の子が、告白しに来たとかそんなんですか?
うっひょー、なんという運命!
「高坂京介さんですよね」
妄想の世界にふけっていると、痺れを切らしたのか少女が同じ質問をくりかえした。
と、同時に少女がようやく顔をあげた。
そのとき、俺に電流走る。
比喩ではなく、わりとマジでだ。
この世にこんな美少女がいていいのだろうか。にこりと微笑む少女の顔はまさに天使のそれだった。
「あ、ああ。たた、たしかに俺が高坂京介だけど」
あまりの衝撃にろれつがまわらない。お、落ち着け俺!
「よかった。あなたが帰ってくるのを待ってたんです」
ふおおお! これが落ち着いていられるか! これなんてエロゲ!?
が次の瞬間、美少女はにっこりと微笑んだまま瞳の光彩を消失させた。
「ちょっとお話したいことがあります。そこの公園までついてきて下さい」
な、なんだこのプレッシャーは……。彼女の台詞は一応お願いの体を取ってはいるが、有無を言わさない迫力がある。
俺は、この時点で直感したよ。これは甘い話なんかじゃない。それどころか命の危険すらあるかもしれないってな。
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