過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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169: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/01/28(金) 18:33:25.79 ID:vV91Zi7Ao
ところで、俺はずっと疑問に思っていたことがあるんだ。
「沙織のやつ、いつまであのファッション続けるんだろ」
オタクのコミュニティのリーダーとしてふさわしい恰好を――それがあいつがあのファッションを選んだ理由だった。
だけど、桐乃や黒猫と遊ぶ時なんかも沙織はずっとあのファッションなんだ。
「そろそろ、普段の恰好で会っても問題ないと思うんだけどな」
あの恰好……心を開いていないってわけじゃないけど、なんか壁を作っているみたいに思えて気になってたんだよね。
あいつのことだからそんなわけはないとわかっちゃいる。わかっちゃいるが頭で理解できても納得はできない――そんな感じだ。
ただ、そんな沙織が一度だけあいつらに素顔を見せた時があった。
セーラー服やら、『今日一日は私たちが妹』というシチュエーションまで用意して落ち込んでる俺を励まそうとしてくれた時だ。
あの時、沙織は「今日はこのコスプレをするにあたってちょっと勇気を出してみたんです」と言った。
この言葉を額面通りに受け取るなら、セーラー服を着るのに勇気を出したという意味なんだろうが、俺はそうじゃないと思っている。
「帰ってきたら聞いてみっか」
それに…………妹にへんてこな恰好で街をうろつかれるのはいろいろと困るってのもあるしな。
特に予定のない俺は結局14時くらいまでだらだらと過ごしていた。
テレビをザッピングしながらすでに読み終えた雑誌を何気なく眺める。
すると、テレビで流れたあるニュースが目に留まった。
「お、ほこ天復活したのか」
ちょっと前に事件があって以来、中止されていた秋葉原の歩行者天国。
今日がその復活の日だったらしく、テレビのレポーターが現地中継をしているところだった。
テレビの画面では奇抜な恰好したオタク連中がレポーターに質問されている。
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