過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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190: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/01/30(日) 22:08:55.59 ID:zsC6SoaTo
「ただいまでござる!」

元気よく帰宅を告げる沙織の声が俺の部屋まで響いてきた。現在の時刻は門限の少し手前の6時。
ばたばたと階段を駆け上がる音がし、続いて隣の部屋の扉の音がした。
ふむ……あの声と足音から察するに、今日はいつも以上に楽しかったみたいだな。
沙織はがさがさと音を立てて、自室で何かしているようだったが、やがてその音が途切れた。
そして音が途切れてからしばらくすると、バン! と俺の部屋のドアが開いた。

「お兄様! お土産ですわ!」
「ひいいいいいいいいいいいい!?」

ドアが開くと同時に素早く身を翻し、桐乃に渡されたノートパソコンの画面を沙織の視界から隠す。

「あ……ごめんなさい、お兄様。なんか…………入ってはいけないタイミングだったみたいですわね」
「い、いやそうじゃない、おまえは勘違いをしている! あ、あくまでもちょっとびっくりしただけだ!」
「うふふ、ではそういうことにしておきますわ」

にこりと微笑んで、そそくさと退室しようとする沙織。

「5分後……いえ10分後くらいにまた来ますわ」
「だ、だから違うんだって! 誤解だ!」

そんなに時間かかんねえから! …………って何言わせんだ!
俺の言い訳もむなしく、無慈悲にもドアは閉じられた。
くそっ……あいつのノックを忘れる癖は間違いなくお袋からの遺伝だろうな。
……お袋は沙織と違って、忘れてるわけじゃなくわざとしてない疑惑もあるけども。
ぐったり項垂れながら、PCゲームのデータを保存し、ノートパソコンとシャットダウンする。
……そもそも桐乃がこんなものを押しつけてくるからいかんのだ。



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