過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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219: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/02/03(木) 18:14:11.76 ID:6tJTLwGKo
「う……ま、まだ寒かったら布団とか勝手に羽織るなりしといてくれていいからな」
「ありがとうございます、お兄さん」

自分の顔が赤くなるのを感じながら、自室を後にする。
しかし、あの子一体何の用があって俺んちにきたんだ? 俺に用があるのは間違いないんだが。
主観ではあるが、あやせの中での俺の印象は決して悪くないはずだ。
そして、大した用事でもないのにこんな気温の中いつ帰るともわからない相手を待ち続けるだろうか。
こりゃあ、ひょっとしたらひょっとするかもしれねえな。ふひひ。

リビングに降りると、どうやらお袋は買い物出掛けたようで一階には誰もいなかった。
いやあ、あやせが来てくれて助かったぜ。こんなくそ寒い中のお使いとか、まじ勘弁してほしい。
コーヒーを淹れようとキッチンの方へ移動しようとすると、テーブルの上の書置きが目に留まった。

「なんだこれ?」

『京介へ。ちょっと買い物に出掛けてきます』

ああ、やっぱり買い物に行ったんだな。でも、なんでわざわざ書置きを? いつも何も言わずに行ってるじゃねえか。

『追伸 避妊はきちんとすること』

俺は無言のまま書置きをびりびりと破り捨て、コーヒーを淹れてあやせの待つ俺の部屋へと戻る。

「おまたせ、あやせ」
「お帰りなさい、お兄さん…………って、なんでそんな無駄に爽やかな笑顔なんですか?」
「はっはっは。俺はいつでもこうだよ、あやせさん」

もうやだ! お袋に言われる「避妊はちゃんとしろ」がこんな破壊力だったなんて知らなかったし、知りたくなかったわ!
なんでうちのお袋はデリカシーのかけらもないの!?



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