過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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34: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/01/13(木) 18:43:43.72 ID:Z9ITKrREo
「ど、どうしたの……きょうちゃん……?」
額にじわりと冷や汗をにじませつつ振り返ると、部屋の入口のあたりで麻奈実がこちらを窺っていた。
俺の突然の奇行に、ぽかんと口を開けている。
ど、どうしたのと言われましても……。
「な、なんでもないっスよ?」
「……なんでもないって……言われても」
ですよね。
「いやっ! なんでもないんだってほんとに! いまのはちょっと……叫びながら走りたい衝動に襲われただけでな?」
しかしマズイな……。打開策が「ガンプラを窓から放り投げる」くらいしか出てこねえ。
なにか……なにかいいアイデアはないか? この状況から無事生還する打開策は!?
ピコーン! 頭上で、そんな音が聞こえた気がしたね。
「……待て! そうだよ……! これは……なんとかなるんじゃないか?」
追い詰められた俺は、学習机の一番大きな引出しを凝視した。
そう――タイムマシ……じゃなかった、単に引出しに突っ込めばいいのだ!
エロゲ起動中のPCじゃないんだから、ガンプラ程度なら引出しに簡単に隠すことができる。
というわけで――
「ふぅ〜〜」
手の甲で額を拭う。こ、これでOK……っ。
もはや俺の学習机は、凡庸学生の机そのものになっているはずだ。
俺は胸をなでおろしつつ振り返る。
「ハハ、驚かせて悪かったな!」
だが俺が爽やかな笑顔を向けた先では――
「……………………じい」
「麻奈実さん……どうして俺の机の上を見ていらっしゃるの……?」
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