過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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391: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/03/02(水) 05:38:43.84 ID:rZgOZofOo
「黒猫、実は相談があるんだ」
「……わざわざ言わなくてもだいたい想像がついてしまうわね」
そう言って黒猫は目を細め、はあ、とため息を一つ。
ちなみに、俺たちは近所の公園に来ている。あやせと会ったあの公園だ。
「へえ、それも邪眼の力ってやつか?」
会ってそうそうのため息にちょっとムッとしてしまい、少しからかうような言い方をしてしまう。
しかし黒猫はそんなことを全く意に関せず、
「違うわ」
はっきりとそれを否定。
「わざわざ力を使うまでもないわ。あなたのことだからどうせ沙織がらみでしょう? ねえ、兄さん?」
黒猫は紅い瞳で俺を見据えている。その瞳はいつも以上に紅い。
この瞳を見ていると、全てを見透かされているような錯覚に陥る。まるで本当に闇の力が宿っているかのように。
「……なんでわかる?」
「あなた、この間、意味不明のメール送ってきたでしょう?」
黒猫がいうメールとは、この間俺が送った沙織の受験に関する相談のメールのことだろう。
でも、そんなに意味不明だったか?
「あんなメールの後ではね……。兄さんの性格から考えたら沙織関連しかありえないでしょう?」
「はは……」
それもそうか。
「……あんなメールを送ってきたってことは、大方沙織と喧嘩でもして本人に聞けなくなったってところでしょう?」
「いや、そうじゃない。そうじゃないんだが……」
俺のはっきりしない態度に、黒猫は頭上に?マークを浮かべている。
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