過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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462: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/03/11(金) 01:08:02.45 ID:TnzDLdHjo
「やれやれだ」

さて、これで心配事が一つ片付いたわけだが、片付いたら片付いたで今度はもう一方の心配事の首尾が気にかかる。
あいつはあいつで結果がわかったら連絡くれるって言ってたんだけどな。



数日前。
俺たち4人が集まって遊んでいた時のことだ。

「そういえば、おまえも合格発表の日沙織と同じなんだよな」
「そういえば――ね。私はあくまで沙織のおまけというわけかしら」
「いやいや、そういうわけじゃねえよ。結果、わかったら教えてくれよな」

なんで会って早々いきなり不機嫌なんだろ? 俺なんかしたっけ?

「ああ、そういえばあんたも中三だっけ。あんたってちっこいからついつい年上だってこと忘れちゃうんだよね」
「……」

黒猫が何も言わないみたいなので、俺がかわりに突っ込んでやろう。おまえらがでかすぎるんだ。
黒猫だって160cmくらいあるんだぜ? 中三女子の平均身長がどのくらいかは知らないが、どう考えても小さいってことはありえない。
それに、学年が一年違うとはいえおまえも黒猫と大差ないじゃねえか。
しかし、黒猫は桐乃の言葉が相当ショックだったらしく、がっくりと下を向いてしまっている。
仕方ねえな。

「ちょっと言いすぎだ。黒猫、落ち込んじゃってるじゃねえか。そもそも黒猫って別に小さく――」
「誰も落ち込んでなどいないわ。勝手に話を進めないでちょうだい」
「ほらね。大丈夫なんだって……あっ、そうだ! 兄貴は小さい方が好きなの?」
「はあ? いきなりどうした?」
「いいから答えて」

どうしていきなりそんな話になる? ……関係ないけど、未だに兄貴って呼ばれるの慣れねえなあ。
桐乃に言われ、沙織、黒猫、桐乃を順に見回す。
でかい。小さい。中くらい。いや、黒猫が特別小さいってわけでなくて、あくまでこの中でってことね。

「そうだな……俺は特に気にしないけどなあ」
「はあ? 何その腑抜けた回答。そんなんで許すと思ってんの?」
「……そうね。ここまできたからにははっきりさせておくのもいいかも知れないわね」

じりじりと、にじりよってくる桐乃と黒猫。

「な、なんだおまえら。お、落ち着け! 俺をどうする気だ!?」

なんとかしてくれ沙織ぃ! という意味を込めて沙織に視線をやる。
が、先ほどまでいた場所に沙織の姿はなく――

「はっはー、捕まえましたぞお兄様!」

後ろからいきなりがっしと羽交い絞めにされた。



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