過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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463: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/03/11(金) 01:10:41.66 ID:TnzDLdHjo
「沙織! てめえ裏切ったな!」
「すみませんお兄様。でも拙者も気になりますので、お兄様のこ・の・み」
その手を今すぐ離すんだ沙織! さもないと大変なことに――
くっそおおおお! やわらけえなあ、ちくしょう!! 妹なのに妹なのに!!
「さあ、兄さん」
「さっさと白状しなって」
「お兄様、心を解き放って?」
あーあー、何も考えられない。おっぱいおっぱい。
「お、俺はっ!」
こうなりゃもうやけくそだ。もうどうにでもなーれー。
「大きい方が好みだああああああ!!」
ぴたり。
はかったように同時に動きを止める桐乃と黒猫。
た、助かったのか?
そう思ったのもつかの間、黒猫は2,3歩よろけるようにして後ずさる。
「そうね。わかってはいたわ。でも夢は見ていたかった。ただあなたも所詮、数多いる雄の一人だったというだけ」
「く、黒猫?」
黒猫は両手をだらんとたれ下げて腰からがっくりと項垂れ、なにやら言葉を紡ぎ始めた。
「この半年いろいろと頑張ってみたけれどまるで駄目。いくら食べても大きくならないんですもの。しょうがないじゃない」
「な、なにを……言っているんだ?」
黒猫の雰囲気に飲まれ、沙織も桐乃も言葉を発せないでいる。
自分の、ごくりと唾を飲む音が聞こえるほど辺りは静まりかえっていた。
こ、こいつそんなに身長のこと気にしてたのか?
「そりゃあ、あなたたちはいいわ。でかいんですもの。でも、大きくなりたくても大きくなれないものはどうしたらいいの? あはははは! いっそ哀れだと笑うがいい!」
「お、落ち着いてくだされ黒猫氏!」
「ちょ、ちょっとなにとち狂っちゃってんの!? あんたのせいだかんね! なんとかしなさいって!」
「俺のせいなの!?」
話がさっぱり見えねえ! けど、黒猫が異常事態ってことは言われなくてもわかる。
こりゃあ、友達としてなんとかしないとな。そして、この状況が俺のせいだと言うならば、原因はあれで間違いないだろう。
「お、落ち着け黒猫! でかい方が好みと言ったが小さい方も嫌いじゃないぞ?」
ぴたり。
黒猫は高笑をやめ、こちらへゆっくりと視線を向ける。
「……ほんとうに?」
「ああ、本当だ」
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