過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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485: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/03/15(火) 17:28:55.15 ID:Lj3urlD7o
「む? いつのまにやらプレゼント贈呈が終わっている様子」

先ほどまで夢中で箱の横にある商品写真を眺めたり、説明書を読みふけっていた沙織がようやく現実世界に戻ってきた。

「それでは今度はこちらのターンでござるな」
「は?」

なにそれ? 俺、何も聞いてないよ?
戸惑う俺をよそに、沙織と黒猫そしてなんと桐乃までもが俺と向かい合うようにして集合する。
そして、黒猫が一歩前へと踏み出した。

「……」
「ほら、さっさと言っちゃいなってば」
「拙者は――拙者はお兄様が幸せならそれで構わんでござる。ずばっとやってくだされ!」

黒猫に何かを促す二人。
どうやらこの二人はこれから起こることを知っているようだ。

「……私はこの春から高校生になるわ」
「あ、ああ。そうだな」

絞り出すようにして話し始める黒猫。

「あなたと同じ高校に進学するの」
「えっ? そうなの? なんだよ、それならそうともっと早くいってくれればよかったのに」
「なんでわざわざあなたに知らせなければならないのよ」
「なんでって……そりゃあ、やっぱり嬉しいじゃんか。そもそも、今自分から知らせたばかりのくせに何言ってんだ」

むぐ、と口をつむぐ黒猫。そして、眉間に皺を寄せ再度言葉を紡ぐ。

「だから、その…………」

言いにくそうに視線を彷徨わせてから、

「よろしくね、先輩」

黒猫はそう言った。

「おう!」
「私の話は以上よ」

一時は何事かと思ったが――いや、十分驚くことだったのは間違いないけどさ、沙織が「こちらのターン」とか言うからてっきりもっと大事かと思ったぜ。
だが、これで納得がいかない奴らがいた。

「ちょ、ちょっと! それで終わりって、なにへたれてんの!?」
「そうでござるぞ黒猫氏! 拙者だって断腸の思いで今日を迎えたというのに!」

いきなり黒猫に対して猛抗議を始める沙織と桐乃。

「お、おいおまえら落ち着け。なにキレてんだよ」
「お兄様は静かにしていてください!」

ひい! 沙織がおっかない! なんで俺が怒られてるの!?
しかし、当の黒猫は落ち着きはらった様子でこう答えた。



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