過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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486: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/03/15(火) 17:33:34.41 ID:Lj3urlD7o
「今は――これでいいのよ。この鈍感は今言ったところでろくに返事もできそうにないから。……もっと時間をかけることにしたの」
なんだろう。黒猫の言っていることの意味はよくわからないが、なんとなく小馬鹿にされてる気がするぞ?
「ちっ。…………でも、それも一理あるかも。仕方ないか。あ、言い忘れてたけど、もしあんたらがうまくいっても兄貴のシャツくんかくんかくらいは許しなさいよね」
「…………あなた、自分が何を言っているかわかっているの?」
「はあ? あんたこそ何言ってんの? これくらい兄妹の間では常識じゃん」
「それはエロゲの世界での常識でしょう!」
「そんなことないって、ねえ沙織」
「そうですぞ黒猫氏。現に拙者だってたまにしておりますし」
「なん……ですって……」
俺を無視して会話を進める女性陣。
くんかくんかって何ですか? それを沙織もしているってどういうことかな?
どうやら、この記憶は抹消したほうがいいみたいだ。
目を閉じ、鼻頭を揉み今聞いた言葉が夢幻であることを願う。
すると、直後に「きゃっ」という悲鳴が聞こえ、一体何事かと、すぐさま目を見開く。
開かれた視界には黒猫の姿が映っていた。
「黒猫!」
前につんのめるようにして、俺の方によろけてくる黒猫をしっかりと抱きとめる。
「大丈夫か?」
「え、ええ」
沙織と桐乃が向こうでにやにやしているのが見える。
さてはおまえらの仕業か。ちょっと一言言ってやらなきゃ駄目だな。友達に何するんだ、とな。
そう思って、口を開こうとした瞬間。
俺の腕の中の黒猫がぴくりと反応した。そして、なんと俺の胸元に顔を近づけすんすんと匂いをかぎ始めた。
「……いい匂い。あなたの匂いがする。……私、あなたの匂い好きよ。落ち着くもの」
そう言って黒猫は妖艶な笑みを浮かべる。
直後、自分が何を口にしてしまったのかを自覚したのか途端に顔が真っ赤になった。
それにつられて俺も一緒に顔を赤くする。
「い、いつまでそうしているの、この変態!」
慌てて俺から離れると同時に罵倒を始める黒猫。
俺は何もしてないはずなのに、何で罵倒されなきゃならんのだ。
やれやれ、こいつの相手も楽じゃないな。
春からはこいつが俺の後輩になるわけか。こりゃあ、俺の高校生活も一層楽しくなりそうだ。
こいつが俺と同じ高校に入学してから少し経ったころ。
俺と黒猫に腐女子の友達ができたり、俺が厨二病を患った女の子に告白されたりするわけだがそれはまた別のお話。
俺の妹が身長180cmなわけがない黒猫√
おわり
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