過去ログ - 俺の妹が身長180cmなわけはない
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55: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/01/14(金) 19:19:25.97 ID:oNsW6jabo
「………………な、なんだいまのは……?」
ごくっ……。生唾を飲み込み、額の汗をぬぐう。
すうはあと深呼吸してから、恐る恐る、再び扉を開ける。
「お、お帰り! あ、ああ……あに…………やっぱだめ! なんか恥ずかしいし無理!!」
扉を開けた瞬間、茶髪の妹が俺を出迎えたはいものの、唐突に何かを諦める。
「……お、おまえら……これは……どういう……?」
俺はおまえに兄貴と呼ばれる義理はないぞ?
それに、沙織はなんでいつものオタクファッションをしてないんだ?
俺は理解不能の展開に面喰いながらも、辛うじてそれだけ呟いた。
「ふふふ。どうやら、ばっちり驚いて頂けたご様子。私のセーラー服姿、萌えました?」
「いや、たしかに驚きはしたが……萌えてはいない」
「あら? おかしいですわね。お兄様はてっきりセーラー服萌えだと思いましたのに」
「なんの根拠があってそんなことを!?」
おい! これは俺に謝罪するための企画じゃなかったのか!?
俺になんの恨みがあってこんな傷口に塩を塗りこむような真似をする!
……もうこれ以上俺のトラウマを刺激するものはないだろうな。
俺は注意深く周囲を見回した。と――そこで気付く。
沙織と桐乃と――。
一人足りない。
「あれ? 黒猫は? きてねーの?」
表のネームプレートに名前があったし、てっきり三人一緒だと思ったんだが。
「ああ、黒猫さんでしたら――」
沙織はぐるりと背後を振り返り、部屋の隅っこを指さした。
そこには――
「あ」
「…………」
カーテンの裏に隠れて、セーラー服に身を包んだ黒猫が顔を覗かせていた。
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