過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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18: ◆qPOxbu9P76[sage saga]
2011/01/03(月) 19:16:54.29 ID:U0p4/PMo
「あ」

沙織がふすまを開けた時の匂いだ。確かあの時、俺はシンナーみたいな匂いだなと思ったんだっけ。

ここまで分かれば後は想像がつく。
親父に趣味のことを話した沙織。しかしそこにはシンナーの匂いが充満していて……
あとは親父のことだ。問答無用で説教モードだろう。
まぁ、警官の娘がシンナー吸ってるとなっちゃ洒落にもならんし、親父の気持ちもわからんでもないけどな。

「京介、あたしちょっとお酒買ってくるからあんたは部屋に戻ってなさいね」
「へいへい。…………ふぅ、どうなることやら」

へたれの俺は、結局部屋に戻ることもリビングに突入することもできずリビングの外で立ち尽くしていた。
俺が帰ってきてから10分ほどが過ぎた頃だろうか。
リビングへの扉が開き、沙織が姿を現した。
顔は怒りで真っ赤に染まり、目は赤く充血している。

「さ、沙織……?」
「どいてください!」
「ちょ、待てって!」

バタン!

「ぶへっ!」

思いっきり顔面をドアに挟んじまう俺。
ふらつきながら外に出た時にはもう妹の姿は見えなくなっていた。

「くそっ!」

ぶんぶんとかぶりを振って気を取り直し、夕焼けの中、妹を探して当て所もなく駆け出す。

「くそっ、どこ行ったんだあいつは……」

闇雲に街を走り回ってみるがまったく見つからない。
美麗な上にやたらとでかくて目立つ妹の姿は、どこにもない。

「さっきのやたらでかい女の子すごかったな。30連勝だってよ」
「しかも大半パーフェクトだろ?とんでもねえな」

やたら……でかい……だと?

「ちょ、ちょっとその話詳しく教えて下さい!」



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