過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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20: ◆qPOxbu9P76[sage saga]
2011/01/03(月) 19:18:19.02 ID:U0p4/PMo
「お、おまえのコレクションを捨てろって話じゃないの?」
「え?違いますけれど……なんて恐ろしい事を言うんですか、お兄様」

え、だっておまえ……今にも泣きそうな顔して飛び出してったじゃねえか。
俺はてっきりシンナー吸ってたと誤解されたとか、コレクション全部廃棄とかそういう話だと思ってたんだけど?

それが……なにこれ?モデラーにとって塗装ってそんなに大事なものなの?
っていうか親父も塗装くらい許してやれよ。
そもそも、なんでピンポイントに塗装だけが駄目なんだよ。わけわかんねえ。

「おまえ……そんな理由で飛び出したの?」
「そんな理由とはなんですか!?お兄様もモデラーを馬鹿にしてるんですね!?」
「し、してねえよ!落ち着け!!……おまえにとって塗装ってそんなに大事なもんなのか?」
「はい……」

そっか。そうなのか。
相変わらず俺にはよくわからないけどさ、おまえにとってそれは泣いちまうほど大事なもんなんだな?
それだけは……俺にもわかったよ。

「沙織――俺に任せろ」



30分後俺はリビングの扉の前に立っていた。

「お、親父……話がある」
「沙織は見つかったのか?」
「ああ……話、してきたよ、あいつと」
「それで?」

俺に一瞥もくれずに、促してくる親父。
怒りが熟成されたせいか、元からの極道ヅラがさらにやばいことになっている。
く……この時点で超怖いがここで引くわけにはいかない。

「沙織の趣味を……認めてやって欲しい。親父は盛大な誤解をしてるんだ」
「誤解だと?……言ってみろ。話だけは聞いてやる」

ひいっ……お、恐ろしい。
威勢のいい口叩いたはいいけど言った本人はマジ泣き入ってるぜ。

「親父はあいつがシンナーでもやってんのかと勘違いしてんだろうが、そうじゃねえんだよ!
あれは溶剤の匂いで……確かにシンナーも成分としては入ってるが、あくまでもただの塗料で、親父が想像してるようなもんじゃねえんだ!」
「そんなことか……そんなものはよく知っている」
「え?」



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