過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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21: ◆qPOxbu9P76[sage saga]
2011/01/03(月) 19:19:21.65 ID:U0p4/PMo
あ、あれ?なんで知ってんの?
あ、ひょっとして沙織が説得してる時に話したとかかな?

「おまえは知らんかもしれんがな、あの匂いは本物のシンナーなど比べものにならん中毒性があるのだ。
最初は窓を開けるなど換気に注意していても、気づけば自ら閉め切って塗装するようになる。娘をそのような奴にするわけにはいかん」

……なんでそんなに実感こもってんだよ。

「い、いや、だとしても全部駄目だってのはおかしいだろ!その匂いが発生しないやり方だってあるはずだ!!」
「……確かに方法がないこともない。水性塗料や筆塗りであればその匂いも比較的少ない。だがな、一度エアブラシに手を出したものはそれでは満足できんのだ」

親父超詳しいな!まるで自分のことみたいじゃねえか!

「そんなの窓開けてりゃいいだけだろうが!沙織が心配ってんなら俺が換気してるか責任もって確認するからさ!」
「単に窓を開けていればいいという話ではない。近隣の方たちへの迷惑も考えろ。それがしつけというものだ」

く……埒があかねえ。それに親父の言うこともたしかに正論っぽい。
だがな、俺はここで諦めるわけにはいかない。沙織に言ったんだよ、俺に任せろってな。

そんな道理、俺の無理でこじ開けてやる!!

「よく聞けよ親父!あいつは家を飛び出して泣いてたんだ!……もちろん俺にゃあ、あいつの趣味はサッパリ理解できねえよ。できねえけど!夢中になるのってそんなに悪い事かよ!?
そういうのってさ、大事なもんじゃねえのかよ!そんな簡単に捨てていいもんじゃねえだろ!いいか……!これでもあいつの趣味を認めねえってんほざくんなら……!沙織の代わりに俺が親父をぶっ飛ばすぜ!?」

親父は厳然と俺を見据えたまま、ほんのわずかに……目を見開いたようだった。
やがて感情をまじえない声で、こう返事が来た。



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