過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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304: ◆qPOxbu9P76[sage saga]
2011/01/06(木) 21:35:58.67 ID:dJ.pVm6o
「それで?あの子とはどうなの?」
「……絶賛喧嘩中だよ」

黒猫との事後(もちろん誤解だが)を桐乃に見られてからというもの、桐乃は俺とは口をきこうともしない。
あの時はいつもの癇癪みたいなもんだと思ってたんだが、事態は思ったよりも深刻だったみたいだ。

「いくら誤解だって言っても聞く耳もたねえんだもん、あいつ」

だから俺は作戦会議を開くべく、黒猫を駅前のスタバに呼び出したってわけさ。
沙織を呼ぶかどうかに関しては、迷ったんだが結局呼ばないことにした。
あいつっていつも忙しそうだし、なにより今回の喧嘩の原因が間抜けすぎる。

「いやぁ、桐乃に黒猫との事後(誤解)を見られたんだけどどうすればいいかな?」

なんて、口が裂けても言えるわけがねえ……。

「そもそも、おまえも来るなら来るって、俺に一言言っといてくれよ」

そうしといてくれれば、あのティッシュもちゃんと処理しといたものを……。

「……例のティッシュに関しては私の責任ではないと思うのだけれど」

ぐ……たしかに…………そうだけどよ。
ま、まぁ、いい。今はどうやってこの状況を打破するかだ。

「要は、どうやって妹と仲直りをするか、ということね。……シスコンだとは思っていたけど、まさかこれほどとは思わなかったわ。あれから1週間しか経ってないじゃない」
「…………悪かったな」

自分でもこんなシスコンだとは思ってなかったよ!

「でだ、その方法なんだが……べたにプレゼントでいこうと思ってる」

――自分の想いを伝えるのに、カネやモノを使うのがあざといとか、違うとか、決めつけんなってこと。相手のことをよく考えて、やり方を選べばいいだけの話でしょ。
――だいたい――喧嘩するほど仲がいい男からもらったもんならさあ。それがなんだって嬉しくないわけないよ――

以前、桐乃自身が言った言葉だ。
俺が麻奈実と仲直りするにはどうすべきかを相談したとき、桐乃はそう言った。
だから、今回のケースでもそれは有効なんじゃないかと思うんだ。



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