過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
1- 20
450: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/01/08(土) 18:00:03.62 ID:EphguSIo
「あ、お目覚めですかお兄さん?」

俺が目を覚ますと、俺の隣には天使が座っていた。
俺、ひょっとして死んだの?それとも発熱による幻覚なの?

「何言ってるんですか。死んでませんし、幻覚でもありません」

そう言うと、目の前の天使は両手を組んで不機嫌そうにそっぽを向いた。
天使が幻覚じゃないわけないだろ。そして幻覚であるなら、このあやせそっくりの天使に何をしても問題ないわけだ。
ひゃっほおおう!ビバ幻覚!!

「ひぃ……この変態!死ねぇ!!」

死ぬ気で重い体を起こし、抱き着こうとしたところに見事なラリアットが炸裂する。

「げっほげっほ………………こ、この感じ……まさか本物のあやせか!?」
「だからそう言ってるでしょう!それと、そんな判断基準で私を判別するのはやめてください!!」

なんで本物のあやせがここに?
ま、まさか俺が弱ってるのをいいことに、止めを刺しに来たのか!?
やばい。さっきので体力使い果たしてもうこれ以上動けないぞ。
つまり、これからあやせに何をされようと抵抗は不可。た、頼む……俺にはまだやり残したことが……

「……そんな涙目にならなくてもいいじゃないですか。また何か失礼なこと考えてますよね?」

唇をとがらせて抗議してくるあやせ。
そんな顔するのは反則だろ……いつもいつもこの見てくれに籠絡されてしまいそうになる自分が悲しい。

バタバタと階段を駆け上がる音がする。
バン!と突然俺の部屋の扉が開き、桐乃が姿を現した。

「ちょ、ちょっと!今すごい音したけど大丈夫!?兄貴になんかされてない!?」
「あ、桐乃。お兄さんが寝ぼけてベッドから落ちちゃっただけだから大丈夫」
「おい」

くそっ、人が風邪で寝込んでるってのに……この仕打ちはなんなんだ?
いや……いきなり飛びつこうとした俺も悪いんだけどよ。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/394.01 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice