過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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455: ◆5yGS6snSLSFg[sage saga]
2011/01/08(土) 18:03:02.03 ID:EphguSIo
「あ、そっか。一人じゃ食べらんないよね。体もだるいだろうし」
「「え?」」

俺とあやせが同時に疑問の声を上げる。

「こ、今回だけだから。あんたが風邪だから仕方なくだかんね」

桐乃はレンゲを手に取ると、件の真っ黒なおかゆをすくい、俺の口元へと運ぶ。
顔が赤くなってしまうのが自分でもわかる。勿論、その原因は発熱によるものではない。
お、おまえ、あやせがいるのにこんな……。
ちら……と横目であやせの表情を確認すると、まるで親の仇でも見るような目でこちらを見つめている。
まるで、麻奈実と出くわした時の桐乃みたいな表情だ。

違う!これは桐乃が勝手にしてきただけで俺の意思は関係ない!!

よっぽどそう叫びたかったが、今の俺にそんな元気はない。
結局は桐乃にせかされ、されるがままにおかゆを口に含む。

「む……う……」

まずくない……というか味がしない。おまえ、一体何入れたの?

「ど、どう?」
「あ、ああ。美味いよ、ありがとな」

相変わらず体は重いが、なんとか左手を持ち上げ桐乃の頭を撫でてやると、桐乃はニヒヒと無邪気に笑った。
あれ?俺の妹ってこんな可愛かったっけ?

「………………お兄さん?」

俺がおかゆを平らげ、桐乃が食器を下げに行ったタイミングを見計らって、食事中沈黙を保ってきたあやせが口を開いた。
そうだった。忘れてたけど、今あやせはご機嫌斜めだった…………。
多少の理不尽さを感じつつ、あやせの次の言葉を待つ。
するとあやせは、瞳の光彩を消失させたままでこう言い放った。



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