過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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532: ◆Neko./AmS6[sage]
2011/01/10(月) 00:14:37.44 ID:AkZboO+y0
まあそれでも、あやせが脱いだウインドブレーカーをあやせの膝下に掛けてやり、俺はあやせを右腕で抱き止
める様にして二人の上から俺の上着を羽織った。――――確かにこれは…………暖かい。

「お兄さん! 変なところ触らないで下さい! 通報しますよ!!」
「しょうがねーだろ! こうしねーとバランスが取れねーんだよ!」

あやせが怒るのも無理は無いかもな。俺の左手はあやせの腹から廻してあやせの右の腰をしっかりと抑えてるん
だから。でもよ……本当にこうしねーとバランスが取れねーんだよ!

「お兄さん……今日のところは緊急避難だと思って我慢します」
「おお、すまんがそうしてくれ」

足の痛みが退いたのか、身体が温まってきたのか、あやせの表情が和んできた。――――あ〜……可愛過ぎる!

「どうだ、あやせ、足の痛みは……少しは良くなったか?」
「はい。だいぶ楽になりました……ただ……」

そこまで言って、あやせは何故か言い淀んだ。

「どした? 何か言いたい事があるんじゃないのか?」
「お、お兄さん……もう少しその……ギューと抱いて下さい」

任せろあやせ! と言える程……俺は女の扱いに慣れてねーよ! 俺の体温が急上昇して行くのが分かる。

「こ、この位でいいのか?」
「はい。ありがとうございます……あと、お兄さん……信じていますから」

あやせ…………お前の『信じていますから』ってのは何だ? 俺の理性を崩壊させ無いための御札?

「なあ、あやせ……。俺に抱かれ……じゃなくて……こんなんなってて、お前は平気なの?」
「……はい。 ……ぬいぐるみにでも……ダッコされていると思えば平気です」
「……了解」

足の痛みが無くなり身体も温まってきたのだろう、あやせは虚ろな目をして今にも眠りそうだった。

「あやせ……どっちみち明るくならなけりゃ動けねーんだから、今のうちに寝とけ」
「ありがとうございます。……でも、お兄さん……寝てる間に唇を奪ったりしないで下さいね」

あやせの安心しきった微笑を見ると、その言葉に突っ込みを入れる気力も消え失せた。俺はあやせに、耳元で
囁くように言った。

「安心しろ。お前のためにも頑張ってみっから……」
「……お兄さん……信じていま……」

あやせのヤツ……寝ちまったよ。この小悪魔が――いや、ラブリーマイエンジェル。



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