過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
[sage]
2011/01/10(月) 21:15:48.03 ID:2bl3+4MAO
「さて。これで一通りの説明はした。名残惜しい気もするが、そろそろ行くわ」
待たせてるやつもいる。呟いて『兄貴』はパシンと膝を叩いた。
それって誰のこと?
勢いこんで聞いてしまいかけたものの、どうにか衝動を抑える。
あたしの期待した答かもしれないし、そうでないかもしれない。
夢は残したままにしておこう…
いつしか道を違えた別世界に思いを馳せていると『兄貴』がとんでもない爆弾を投下してきた。
次のシフトを引き起こすトリガーは――
「は、ハグ? って言ったの? あたしの聞き違い…じゃなくて?」
「引いてくれるな。そこは兄貴のために快く引き受けてくれって」
あんたあたしの兄貴じゃないって言ったじゃんっ!
体と中身が噛み合ってないから会話の感覚も引きずられるのかな
「断固ムリってなら麻奈実か黒猫かに頼むが、今から会いに行って事情を説明するのも……」
あーもー、わかったわよ、付き合ったげればいいんでしょ。
地味子や黒いのを巻き込むのは抵抗あるし、渋々引き受けることにする。
「ホントに世話が焼けるんだから、バカ兄貴ってば」
「恩に着る。可愛い妹を持って俺は果報者だ」
「調子いいことばっか言って」
この際、なんでハグがトリガーなのかはツッコまない。
なんか恥ずかしいしね、ハグって単語。
「じゃあな桐乃、ツンデレマイシスター。お前の兄貴ともよろしくやってやれよ」
最後まで余計な一言を残してあいつは行ってしまった。
気を失った体を慌てて支え、ベッドに横たえる。
兄貴が目を覚ましたらどんな風に迎えてやろうか。
寝顔を眺めながら考えを巡らせるうち、いい閃きが浮かぶ。
そしてあたしは漸く起きる兆しを見せる兄貴に跨がって、ペシリと頬を張ってやるんだ。
「ほら兄貴、しっかりしなさいよね!」
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