過去ログ - 俺の妹がこんなに可愛いわけがないSSスレ Part.6
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あはっぴぃにゅうにゃぁ2011!
[sage]
2011/01/04(火) 19:40:19.52 ID:chArRJ.0
「わたしとお兄さんの言い分のどちらを信用すると思います?」
「まあいい、分かった……よーく分かった。俺が桐乃に全殺しになる映像がリアルで眼に浮かぶよ」
俺の混乱していた頭も、ようやく現在の状況を把握しつつあった。あやせが俺ん家の隣に越してきた。
それは喜ぶべき事だろう。だがそうなると、一週間前のあの想い出の公園(あやせのファーストキスの場所、
――俺にとっても)での出来事は何?
「なあ、あやせ……話の腰を折って悪りーんだけどさ、ちょっと聞きたいことがあんだよ」
「なんですか?またセクハラのような質問をするつもりですね?……通報しますよ!」
あやせは、ちょっと上目遣いで俺を睨む。『通報しますよ!』――あやせの常套句だ。
以前、あやせが同じ言葉を口にしたときは本当に通報する勢いで言っていたのに、今回は口元をキュッと、
すぼめて微笑んでいる。少しばかり頬を紅潮させながら。
「いやさぁ、こないだの公園での件だけど……」
俺が例の件を持ち出すと、左手に持っていた4メートルの棒を俺に持つよう命じ、右手で持っていたコンビニの
買物袋を両手に持ち直し、あやせは顔を真っ赤に染めて俯いてしまった。
――あやせさん?買物袋をわざわざ両手で持つことに何か意味があるんですか?
「何ですか、お兄さん?失礼なことを考えていませんか?」
「いや、そうじゃなくってさぁ、公園でその……お前が引越すって話しながら……お前少し……泣いてたろ?
……俺、てっきり遠くに引越すもんとばかり思っちまって……でもさぁ、引越し先って俺ん家の隣じゃん……
いまいち理由が分かんねーんだが」
「お兄さん、わたしがいつ、遠くへ引越すなんて言いました?あのときわたし、お兄さんに引越すことを一応、
……ご報告しとかなきゃなって思って話していたら、……ああこの公園もう無くなっちゃうんだなぁって、
ふっと想い出して、そしたら涙が出てきただけですけど?……あれ?何か変でしたか?」
「そんなの分かるわきゃねーだろ!俺はてっきり、あやせがもう俺に会えなくなるんで、泣いてくれたんだと
ばかり思っちまったよ!!」
「それはお兄さんの勝手な妄想です!。会えなくなるどころか、これからはお隣同士なんですから、
――すみません、棒返して下さい――もう、話の腰折らないで下さいね」
俺からまた”突っつき棒”を取り戻すと、あやせはそれを左肩に担いで――
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