過去ログ - 垣根「お前が欲しい」初春「……は?」
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suzuna
◆XvsKHLIHQc
2011/01/29(土) 11:18:16.92 ID:eGmlvHHwo
翌朝。昨日の事もあったので、垣根とは顔を合わせづらい。
だが、垣根は至って普通だった。
いつも通りの垣根。もう見慣れたものである。
リビングには心理定規と、垣根が居た。絹旗は姿が見えない。
聞くと、朝すぐに出かけたらしい。
今日はオフ。仕事は無い。
休んで良いと言われた。なので、朝からパソコンをつけるという事は無かった。
…後で普通にサイトを閲覧するといった事はするが。
テキトウに朝食を済ませる。
そして、また私は垣根を怒らせようとしている。
昨日の話の続きだ。
「垣根さん」
「あん?」
「一方通行を殺した後ですけど…」
「またその話しか、昨日も言ったはずだ。その話しについては、俺を怒らせる事になる。分かってるな?」
「……」
少しだけ考える。
私は……説得したかったのだ。
「あ、貴方は…」
少しずつ考えて、考えて。答えに至る。
私と垣根に共通するもの……。
「居場所が…無いんですか?」
「………」
黙る垣根。
「テメェはそんなに怒らせたいのかよ」
「怒らないでください。くだらないなんて思わないでください」
「ああ、そうだよ。居場所なんかねぇよ。そもそも暗部に居た時点からな。それがどうした、だからなんだ」
「居場所が無いと思っているのは大間違いじゃないですか!!」
思わず声を大きくしてしまう。
近くに居た、心理定規は会話を聞いていた。
「ここが…グループが唯一の私の居場所なんです。ここがなくなったら、私が帰る場所はありません…」
「知るかっつってんだろうが」
「いいえ、私は貴方を巻き込みます。絶対に貴方を殺さない、絶対に死なせない。一方通行は死んでも、貴方は死なない。地獄の底までついてきてもらいます」
きっぱり言う。
言いたかった事。責任をもって、ついてこいということ。
「…は、バカバカしい」
垣根は立ち上がり、部屋へ戻ろうとする。
私は泣いていた。涙が溢れていた。もう泣かないと決めたのに泣いていた。
醜い、凄い醜い。
居場所が無いから死んでしまう人間。私と垣根。
きっと、かつての旧友は今の私にこういうかもしれない。
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