過去ログ - 垣根「お前が欲しい」初春「……は?」
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suzuna
◆XvsKHLIHQc
2011/08/03(水) 18:24:16.54 ID:W20y/3cAo
絹旗から貰った紙にはメールアドレスと電話番号が記載されていた。
どういう風の吹き回しだろうか。あの絹旗は私を好んでいたようだった。
絹旗最愛個人としてのデータを見る事は可能だが、しっかり情報用のファイルにファイリングしておいた。
垣根に言われた通りに、仕事に没頭する。
第一位の弱点を見つけ出す為に。
──数週間後。
手当たり次第情報を探しだそうとしたが、全く見つからなかった。
見つかったのは第一位が学園都市にいるという事だけ。
それも堂々と道を歩いているので、あっさり見つかった。
風紀委員の監視カメラにバッチリ写っていたのだ。
そして、一つの事件が起きたこともしっかり情報に入っていた。
「チャンスだな」
垣根が唐突に口を開けた。
心理定規はつまらなそうに本を読んでいる。
「何のですか?」
「新しく人を補充するチャンスだ」
「……、」
どうせあの事件を起こしたあの子を拾うに違いない。
「負け組の集まりみたいに言うんじゃねぇ」
「何も言ってませんよ」
「まぁいい、病院行くぞ」
「第一位がいるかもしれないのに……?」
「……、」
心理定規が吹き出したような気がした。
垣根にしては、珍しく勢いだけの行動である。
それほど補充を早める必要があるのだろうか?
「アイテムが動いたって話しだっけな」
「しかも新アイテムでしたか」
「新だろうが旧だろうがどうでもいい」
「……、」
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